人間文化学部

専門演習

専門演習

 

専門演習A/C
【テーマ】明治期に英文で著された日本文化・思想に関する文献の日本語訳を読む

(担当:玉城 要) 

この授業では、内村鑑三著『代表的日本人』の日本語訳(1995年/鈴木範久訳/岩波文庫)を読む。『代表的日本人』は、新渡戸稲造『武士道』、岡倉天心『茶の本』と並び、日本人が英語を用いて日本の文化・思想を西欧社会に伝えた書物である。英文を日本語に翻訳してあるため、やや不自然な言い回しや、読みなれない表現がいくらかある。しかし、一方でその内容は物語を読むようなおもしろさもある。授業では内容の吟味とともに、内村鑑三が『代表的日本人』を執筆するにいたった動機や時代背景についても考察したい。

専門演習A/C
【テーマ】学歴をめぐる階層分化を、計量社会学が明らかにした知見を元に考える

(担当:藤本 一男)

学歴社会の弊害は様々な側面から語られてきた。受験戦争、学歴差別。しかし、ここで検討したいのは、古川徹『学歴分断社会』が指摘する、大学に行きたい層と、大学に行きたいと考えない層との分断である。こうした分断の存在を、吉川氏は、社会調査データを丁寧に読み込むことで明らかにしていく。演習では、こうした筆者の営みを追体験しながら、提出されている問題を一緒に考えて逝きたい。

専門演習A/C
【テーマ】人間や動物の行動には、その行動をする理由がある!
(担当:高浜 浩二)

行動分析学とは、「なぜ、そのような行動をするのか?」という行動の原因を解明し、行動に関する法則を明らかにする心理学である。応用分野においては、ペットのしつけやリハビリ、コーチング、特別支援教育、企業におけるマネージメントなど、幅広い領域においてその有効性が示されてきている。本演習では、行動分析学の考え方を学び、個人的・社会的に重要な課題に対して、どのように応用できるかを検討していく。

専門演習B/D
【テーマ】日本語の語源の分析                            (担当:池上 啓)

具体的には、日本語の語源を受講生全員で調べ、それを通じて言語の分析方法を身につけることを目標とする。最近は語源ブームで新しい語源辞典がいくつも出版されている。しかし、それらの辞典を読んでみると、実は語源の解説になっていないという場合が意外に多い。今年度はそのような語、つまり既存の語源辞典の説明では納得できないゾ!、という語を選び出し、それについて順次発表者が調査し、その結果を全員で検討していく。

専門演習B/D
【テーマ】カウンセリング心理学と発達臨床心理学の基礎
(担当:田所 摂寿)

カウンセリング心理学とは、すなわちカウンセリングにおける態度や方法、そして人間観などに関係してくる。カウンセリングとはどのようにあるべきか学生の視点から考える機会としたい。また発達臨床心理学とは、人間の発達段階に応じた臨床的な問題を扱う学問である。子どものチックやおねしょにはじまり、老年期のうつの問題など多彩な臨床的な問題が挙げられる。中でも知的障害のない発達障害(自閉症スペクトラム障害、学習障害、AD/HD)などについては中心的なテーマとして扱っていく予定である。

専門演習B/D
【テーマ】アート性と物語性から学ぶ心理臨床
(担当:牧 裕夫)

カウンセリングや心理療法のアートな部分を体験することから、心理臨床への理解を深めます。心理査定法にはアート性を伴う投影法があり、砂箱にミニチュアで風景を作る「箱庭療法」、木の絵を描く「バウム・テスト」、星が輝く海を描かせる「星と波テスト」、捨ててしまうような雑誌等からの切り抜きで新たな作品を制作する「コラージュ法」等である。これらには個々の心の葛藤も反映されるが、本演習では自身を支えるよい面の発見に方向づけながら進める。