作新学院大学からのお知らせ

「本学における生成AIの利用に関する基本方針」について

「本学における生成AIの利用に関する基本方針」について
(最終更新日:2024/03/22)

2024年3月15日
本学では、生成AIの利用について、次のとおり基本方針を取りまとめましたのでお知らせいたします。

 
令和6年2月28日 作成
 
本学における生成AIの利用に関する基本方針
作新学院大学・作新学院大学女子短期大学部
学長  渡邊 弘

 本学は「作新民」を建学の精神とし、時代の変化に対応して自らを常に新たにする能動的人間の育成を目指しています。本方針は、本学の学生および教職員が建学の精神に基づき、適切に生成AIに向き合うための基本的な考えを示すものです。
 
 ChatGPTをはじめとする生成AIの進化は著しく、その利便性と生産性の高さゆえに、今後の社会において広く活用されていくであろうことは想像に難くありません。本学は建学の精神に基づき、教育・研究活動の様々な段階において有益な成果を上げるべく、生成AIを積極的に活用することを基本方針とします。ただし、生成AIの利用については、著作権の侵害、情報漏洩の危険、思考力の低下など、様々な問題も指摘されております。生成AIの活用にあたっては、これらの問題に十分に留意していきます。
 
※注意事項
 利用にあたっては、生成AIの特徴・性質・仕組みを理解した上で、以下の点について留意すること。
・生成AIを利用する際は、本学関係規則や法令等に照らし合わせて適切に利用する。
・利用する生成AIの利用規約を確認の上、権利関係(著作権、肖像権、商標権、意匠権等)に注意する。
・原則として、生成AIに入力した情報を学習させない設定が可能なサービスを利用する。
・生成AIに情報を入力する場合、プライバシーに配慮し、業務で得た機密情報、未公開情報、個人情報、本学の信用を失墜させる恐れのある情報等は入力しない。(未公開の論文や研究内容、特許出願に関する機微情報、倫理的・社会的に問題がある情報等を含む。)
・生成AIから得た情報を利用する場合、生成された情報は、必ず信頼性や正確性を確認・評価する。また、品質や倫理性を常に考慮し、利用者自身が責任をもって取り扱うこと。
・ブラウザから生成AIを利用する際は、設定状況を確認する。
・OSや文書編集ソフトに組み込まれた生成AI機能を利用する際は、問題ない情報であるか確認する。
 
≪学習活動での活用≫
(1) 生成AIにより作成された内容をもとに自らの考え方を整理、または学びを深めるため、効果的な活用を検討する。
(2) 生成AIが生成する文章・画像等は著作権を侵害していることがあるので、生成AIの生成物をそのままの形で論文・レポートで利用しないこと。
(3) 論文・レポート作成において生成AIを利用した場合には、その旨を明記すること。
(4) 生成AIの生成する文章は必ずしも正確ではないので、内容の事実確認をしっかりと行うこと。
(5) 授業での活用については、授業担当教員や指導教員の指示に従うこと(利用を認めない場合も含む)。
(6) 詳細については、「生成AIの利用についてのガイドライン(学生向け)」(学内限定)を参照すること。
 
≪業務での活用≫
(1) 生成AIの利用は、利用上の注意点に十分留意して、業務改善及び業務効率化の観点から積極的な利用を検討すること。
 
注)本方針については、生成AIをとりまく社会状況や学内の意見等を踏まえながら継続して検討を行い、必要に応じて見直すとともに、生成AIの適切な活用が図れるよう情報共有を行います。