- 【学生インタビュー】教員採用試験合格者:高等学校(商業)
- (最終更新日:2024/11/22)
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2024年11月22日
令和7年度「栃木県公立学校教員採用試験 高等学校(商業)」及び「福島県公立学校教員採用試験 高等学校(商業)」において、経営学部 経営学科より2名の合格者を輩出しました。なお、令和7年度「栃木県公立学校教員採用試験 高等学校(商業)」の合格者3名のうち、2名が本学の学生でした。
今回は合格者インタビュー第1弾として、高等学校(商業)の合格者 相原 慶太さん と 須藤 咲紀さん に、本学での学びや試験勉強について聞いてみました。
⇒教職をめざす学生への支援体制は こちら -
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教員を目指すきっかけを教えてください
私自身、高校入学までは勉強が苦手でした。しかし、「『商業』は誰しもスタートラインが一緒になる。一からしっかり勉強すれば良い。」という恩師の言葉をきっかけに、勉強に対する考え方が変わりました。それ以来、勉強の方法を知りこのことを伝えたい、自分と同じような生徒の気持ちを理解し教えることができるのではないかと思い教員を目指しました。
現在、世の中は想像できないくらいの変化をしており、生徒一人ひとりの考え方も多様化しています。そういった中で生徒の個性を否定せず一人ひとりに合った教育をしていき、将来の夢の実現のための手助けができる、そんな教員に私はなりたいと考えています。
合格に向けてどのような準備をしましたか?
教員採用試験に向けた準備というより、私は大学1年の頃から会計学を専門に勉強していました。その積み重ねの結果、教員採用試験の会計学の分野ではあまり苦労することなく解けたような気がします。本格的な教員採用試験の対策は大学3年の後期からです。採用試験に合格するために、私は次のような準備と勉強を行いました。
まず、試験の範囲や内容を把握するために、受験する自治体の募集要項や過去の試験問題を詳しく調べました。特に、試験の傾向や頻出分野を把握することが重要だと感じました。その後、試験対策の参考書や問題集を購入し、毎日の学習計画を立て、効率的に進めるようにしました。私は主に、一般教養、専門教科、教育原理や教育法規の科目に重点を置いて学習しました。
面接対策についても力を入れました。教育に対する自分の考えや、教員としての役割、理想の教育像について明確に話せるようにし、模擬面接を通じて実際の場面に備えました。特に、生徒との関わり方や、教育現場で直面する課題への対応策について具体的に説明できるよう準備しました。
作新学院大学での学びはどのように役立ちましたか?
振り返ると、作新学院大学でのすべての出会いや経験が合格に繋がったと考えています。具体的には、まず 資格取得支援室 の充実した環境の中で勉強に集中することができました。また、一緒に合格した須藤との教え合いや知識・情報の共有などが教員採用試験合格に繋がったと思います。さらに、様々な教職に関する講義や、教職実践センター 主催で多くの先生に指導していただいた 面接練習 など、改めて作新学院大学の手厚いサポートにより合格することができたと感じています。
後輩へのメッセージをお願いします
作新学院大学はほかの大学と比べて小規模な大学です。そのため、教員と学生との距離が近く大変手厚いサポートをしてくださいます。教員の方々は学生に対して協力的で、私自身、特に教育実習や教員採用試験でたくさん助けていただきました。また、作新学院大学には資格取得による単位免除制度があります。この制度により、自分のやりたいことや勉強したいことなど、キャリアアップのために時間を使えることも魅力です。 -
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教員を目指すきっかけを教えてください
高校3年のときに訪れた作新学院大学のオープンキャンパスがきっかけです。私は高校2年から地域のボランティア団体に所属し、その活動の中で子どもと関わることに楽しさとやりがいを感じていました。その頃は、ただ漠然と教職に憧れを抱いていただけで、自分に自信がなく、「私に教員を目指せるはずもない」と考えていました。
そのような時に訪れたオープンキャンパスで、作新学院大学では経営学科の 教職課程 を履修することで「高等学校教諭一種免許状(商業)」を取得できることを知り、「私でも教員を目指せる環境がある」、「憧れを現実にできるかもしれない」、そう感じたことが、教員を目指すようになったきっかけです。高校生活で培った商業の知識をより深められるような、学習に専念できる施設や支援体制が整っていたことも、後押しとなりました。
将来は、大学3年のときに研究でお世話になった栃木県立高校の地域連携教員の先生のように、栃木県の特性を活かした地域学習を展開できる教員になりたいです。また、授業を通して、生徒達が多くの他者との関わりから自己理解・自己受容を深められるように、指導力を高めていきたいと考えています。
合格に向けてどのような準備をしましたか?
専門科目については、大学入学時から資格取得を通じて知識を深めました。苦手だった情報科目も、学生同士で教え合うことで理解を深めることができました。
教職・一般教養は大学3年の秋頃から取り組み始めましたが、採用試験日が近くなってから焦りを感じることが多かったため、もう少し余裕を持って取り組み始められたら良かったと思っています。
特に力を入れた論作文の対策(栃木県・2次試験のみ実施)は、大学4年の4月から週1回過去問を解き、担当の先生に添削していただきました。論作文の書き方も分からなかった私に、一から丁寧に指導してくださったため、試験当日はリラックスして臨むことができました。まだ採用試験も受けておらず、2次試験に進めるかも分からない段階から指導してくださった先生に、合格という形で恩返しができ、大変嬉しく感じております。
作新学院大学での学びはどのように役立ちましたか?
大学での学びの中で、特に印象深かったことは大学4年のときに経験した教育実習です。5月末から2週間、栃木県内の商業高校で1年生の簿記を担当させていただきました。初めて簿記を学ぶ生徒に教えるのは難しい点もありましたが、「どうしたら理解を深められるか」「どのように授業を展開したら生徒達が積極的に学習できるか」など、試行錯誤しながら授業を行うことにやりがいを感じました。最初は、慣れない環境や作業に追われ、「やはり自分に教員は向いていないのではないか」と落ち込むこともありましたが、指導教官をはじめとした実習校の先生方、他大学の実習生、担当クラスの生徒達に支えられながら、充実した実習期間を過ごすことができ、実習を経験したことで教員を志望する気持ちが強くなりました。
また、作新学院大学は自分のやりたいことを実現できる支援体制が整っています。私は、大学3年のときにゼミの先生と研究論文を共同執筆しました。「教員志望なら学生のうちに学校現場を見ておいたほうが良い」と先生からアドバイスをいただいたことがきっかけで、栃木県立高校の地域連携教員にインタビュー調査を行いました。初めてのインタビューや逐語記録の作成、論文執筆など、慣れないことに戸惑うことが多くありましたが、先生が一対一で丁寧に指導してくださったことで、主体的に取り組むことができました。この経験は、私にとって大きな財産となりました。
さらに、作新学院大学は地域のボランティア団体と連携した活動を行っているため、ボランティア活動に参加できる機会が多くあります。私は、大学を通じて参加したボランティア活動に興味を持ち、現在はその活動を主催する団体に個人的に加入して、活動を続けています。その活動の一環として、「朝ごはんカフェ・おやつカフェ」の運営を学生主体で行うことになり、それがひいてはサークルの設立にも繋がりました。大学入学時は自分がサークルを設立することになるとは想像もできなかったので、色々な方とのご縁が自分をここまで成長させてくれたのだと感じています。
後輩へのメッセージをお願いします
大学では、これまでの学校生活と異なり、自主性が問われる面が多くあります。だからこそ、チャンスを逃さず挑戦することで、その経験が自分を一回りも二回りも大きくさせてくれるのだと思います。作新学院大学でのたくさんの出会いや経験が、皆さんの将来に活きる、実りあるものになることを、心より願っております。 -