作新学院大学からのお知らせ

<学長コラム>日々に自らを新しく

<学長コラム>日々に自らを新しく
(最終更新日:2024/12/13)

2024年12月13日
災害バルクの設置による地域への貢献

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 先日、石油化学新聞社の記者の方から取材を受ける機会がありました。これは(一社)エルピーガス振興センターが災害バルクを導入した10か所を選定して、その事例集を作成するための取材でした。災害バルクとは、LPガスを貯蔵・供給して、ライフラインを維持する設備のことです。大規模な災害が発生して電気や都市ガスの供給が途絶えた場合でも、貯蔵タンクに貯めたLPガスを利用して施設内での調理、給湯、暖房が行え、またLPガスの発電機により施設内で必要な電力を自ら発電して供給することもできるというものです。本学の場合は、学生会館に災害バルクを設置して約100人が一時避難所として3日間利用できるようにしています。記者の方によると、このような取り組みは、大学・短大として先駆的な取り組みだということでした。
 
 本学が防災・減災に力を入れるようになったきっかけは、平成23(2011)年3月11日(金)に発生した東日本大震災でした。本学が位置する清原地区は、宇都宮市の中でも被害の大きい地区でした。本学も、キャンパス内の建物の損傷等の被害を経験しています。
 
 震災後の平成26(2014)年には、栃木県防災士会と協定を結び、栃木県内の大学としては唯一の防災士養成講座の自校開催もスタートさせています。また平成30(2018)年には、宇都宮市と大規模災害時に学内に救護所を設置する協定を宇都宮市と締結しています。今回の災害バルク導入も、こういった災害に強い大学・短大をめざし、地域の防災・減災への貢献活動の一環として取り組んだものです。
 
 元日に発生した能登半島地震から、間もなく1年が経とうとしています。改めて、地域の防災・減災、そして被災地の復興について考えて行きたいと思います。
 
2024年11月30日
 
作新学院大学・同女子短期大学部
学長 渡邊 弘
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