- 作新大シンポジウムを開催しました
- (最終更新日:2025/06/09)
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2025年6月9日
2025年5月24日(土)作新学院大学シンポジウム「超老舗企業のBCPとセルフメディケーションの真髄とは~家庭薬、健康、そして音楽の午後~」が開催されました。当日は、県内外から多くの皆様にご来場いただき、大盛況のうちに閉幕となりました。
開催にあたり、ご来場いただきました皆様、そしてご協力いただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
講師株式会社龍角散 代表取締役社長 藤井 隆太氏
宇津救命丸株式会社 代表取締役社長 宇津 善行氏
コーディネーターピアニスト・音楽プロデューサー 佐手 麻珠氏
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第1セッション 宇津 善行氏・船田 元氏
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第1セッションでは宇津救命丸(株)社長の宇津 善行氏と本学理事長の船田 元氏による対談が行われました。宇津社長と船田理事長は旧知の仲であり、お二人の思い出話から始まり、会場はリラックスした雰囲気に包まれました。モデレーターを務めた佐手氏が巧みに質問を投げかけ、宇津救命丸の取り組みや栃木県高根沢町への移転についても話が広がり、専門知識が引き出されました。対談では、宇津救命丸の歴史や薬の製造に対する熱い思いが語られるほか、長年、子供の夜泣きの薬として親しまれてきたことを踏まえ、現代の育児ストレスや少子高齢化といった諸課題にも思いを馳せるお話をいただきました。 -
ミニコンサート
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第1セッションの後には、コーディネーターの佐手氏と(株)龍角散社長の藤井 隆太氏によるピアノとフルートのコンサートが開催されました。国内外で広く愛される「七つの子」や「赤とんぼ」など情緒あふれる曲が演奏され、アンコールでは龍角散のCM曲にもなっている「宵待草」が披露されました。観客は演奏に深く感動し、曲の美しさに心を癒されるひとときを過ごしました。特に「宵待草」はテレビCMとは異なり、ピアノとフルートで演奏されたため、曲の一音一音に耳を傾ける様子が見られました。演奏が終わると、会場は大きな拍手で包まれ、感動の声があちこちから聞こえる、心温まる時間となりました。 -
第2セッション 藤井 隆太氏
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第2セッションでは「ゴホン!といえば龍角散」で有名な(株)龍角散社長の藤井 隆太氏にお話いただきました。
講演では、会社の沿革のほか、商品の製造工程や貴重な歴代テレビCM、その撮影風景の裏側まで、(株)龍角散の魅力を幅広くご紹介いただきました。龍角散は「のどすっきり」シリーズ製品や、服薬補助ゼリーの「おくすり飲めたね」といった商品を展開しており、企業イメージ総合調査においても著名度が高い企業です。その一方で藤井社長は、事業を継承した当時の売上不振や流通変化への対応に追われたと口にしました。そして、愛用者への聞き取りを重要視していること、シナジー効果の低い分野からの撤退、リマインド戦略、安心・信頼のブランドイメージの再構築といった戦略を進めてきたことが明らかにされました。
また、藤井社長の経営方針として、「マネせずマネされず」「余計なお金は稼がない」「全ては社会貢献のために」という3つのポイントが強調されました。これらの方針に基づき、他の薬と比べた自社製品の良さに着目し、それを伝える広告作りに自身の音楽経験が活かされていることが語られました。 -
当日の様子
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