- 第25回最先端先導的経営特別講演会 第18回FD・SD研修会を開催しました
- (最終更新日:2025/09/29)
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2025年9月29日
9月24日(水)「第25回最先端先導的経営特別講演会 第18回FD・SD研修会」が開催されました。
本学では、地域に根差した大学として、地域の人材育成、地域に奉仕・貢献することを目指して研究に取り組んでいます。今回は「スポーツビジネスへの挑戦」として、東京2025世界陸上やパリオリンピックに帯同した相馬 聡先生による特別講演会を企画・開催しました。
また、同時に宇都宮市創造都市研究センターの取り組みの一環として、大学教職員を対象としたFD・SD研修会という目的も併せ持って開催しました。
スポーツビジネスへの挑戦ーパリオリンピックと東京世界陸上から学ぶスポーツビジネスー
講師紹介
■相馬 聡 氏 -
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作新学院大学経営学部 専任講師/日本陸連オリンピック強化委員
2012年から作新学院大学で講師を務め、陸上競技部を創立。4人の部員から始まった部活は、全国各地から有望な選手が集まる強化部へと成長を遂げました。オリンピック強化委員として世界各地の大会に帯同し、世界での経験を部員や本学の学生に伝えています。 -
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講演会の内容
講演では、相馬先生が実際に訪れた世界的な大会の開催都市における交通機関や企業との関わりについて、海外ならではの大胆な政策が紹介されるほか、各大会で導入されている「オフィシャルドリンク」制度における海外との違いについても言及されました。世界的な大会では、プラスチックごみ削減を目指し「リユースカップ(ボトル)」が提供・販売されています。しかし、今回の東京2025世界陸上では、ペットボトルドリンクやゼリー飲料が配布されており、環境意識において世界との認識の差を感じたそうです。こうした環境配慮の取り組みに加え、各大会のセキュリティ体制や放映権、スポンサー契約の仕組みなど、国際大会ならではのビジネス構造についても紹介され、スポーツイベントが経済活動の一端を担っていることを学ぶ機会となりました。
そのような中で、今回の東京2025世界陸上では累計61万人という大きな集客に成功したことについて、メダルセレモニーを競技場外で実施したり、新宿都庁でメダル展示を行うなど、ファンが選手をより身近に感じられる工夫が凝らされていると言及されました。さらに、今大会では紙のチケットが完全に廃止され、QRコードで入場する仕組みが導入されるなど、利便性の実現も会場への集客のカギになったということです。
最後に、今後のスポーツビジネスについて「陸上という一過性の競技の中で、人々が足を運びたくなる、見たくなるような、会場アクセス、チケットの利便性やエンターテインメント性の‟しかけ”が重要である」と現場でのリアルな経験を熱く語る講演となりました。
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ギャラリー
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